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AI議事録ツールの選び方|文字起こし・要約・共有・安全性を比較

会議の記録をAI議事録ツールに任せたいと考えても、比較すべき観点が多く、どのツールが自社に合うのか判断しにくい、という経験はないでしょうか。利用場面を整理せずに比較を始めると、機能は充実していても実際の運用に合わないツールを選んでしまう恐れがあります。

この記事では、AI議事録ツールを選ぶ前に整理しておきたい利用場面から、文字起こし精度、要約・議事録作成機能、決定事項やタスクの抽出機能、共有・検索機能、セキュリティとデータ管理、料金と利用人数を比較するポイント、そして自社に合うツールを選ぶ手順までを順番に解説します。読み終える頃には、比較の軸を持って自社に合う候補を絞り込める状態になります。

目次

AI議事録ツールを選ぶ前に利用場面を整理する

ツールを比較する前に、自社の会議の運用状況を整理しておきます。

対面・オンラインなど利用する会議形式を確認する

対面での会議が中心なのか、オンライン会議が中心なのかを確認します。会議形式によって、録音方法や連携できるツールが異なるため、比較の前提として押さえておく必要があります。

会議の頻度と参加人数を整理する

どのくらいの頻度で、何人が参加する会議を記録したいのかを整理します。利用規模が明確になることで、必要な機能や適したプランを判断しやすくなります。

議事録作成後に必要な作業を明確にする

議事録が完成した後、社内共有やタスク管理などどのような作業につなげたいのかを明確にします。後工程が分かっていると、比較すべき機能の優先順位を決めやすくなります。

主なAI議事録ツールを料金と無料枠で比較する

比較の観点を一つずつ見る前に、日本語で使える主なツールを一覧で確認しておきます。料金はいずれも2026年9月13日時点の公式情報です。

ツール料金無料で使える範囲
Nottaプレミアム 月1,430円(税込)/年払い総額14,220円(税込)フリープランで月120分(1回3分まで)
PlaudProプラン 年16,800円(税込)+本体22,000円(税込)からStarterプランで月300分
Notta Memo本体23,500円(税込)の買い切り月300分の文字起こしが付帯
WITH TEAM AI文字起こし1分33円(税込・最低66円)の従量課金月額・初期費用なし

課金の仕組みが4つで異なります。Nottaは月額制、Plaudは年額制で専用デバイスとあわせて使い、Notta Memoは本体の買い切り、WITH TEAM AI文字起こしは使った分だけの従量課金です。会議の回数が月によって大きく変わる場合は従量課金、毎週決まった会議がある場合は月額制のほうが費用を見積もりやすくなります。

ツール提供形態対応言語
NottaWeb・アプリ・デスクトップ・Chrome拡張58言語
Plaud専用デバイス+アプリ112言語
Notta Memoカード型デバイス+Nottaアプリ58言語
WITH TEAM AI文字起こしWebサービス(音声ファイルをアップロード)日本語のみ

専用デバイスを使うPlaudとNotta Memoは、パソコンを開かずに録音できるため対面の会議に向いています。オンライン会議が中心であれば、Web上で完結するNottaやWITH TEAM AI文字起こしのほうが手数が少なくなります。海外拠点との会議が含まれる場合は、対応言語の数も判断材料になります。

料金は改定されることがあるため、申し込む前に公式ページで確認してください(Notta/Plaud/WITH TEAM AI文字起こし)。

文字起こし精度を比較するポイント

利用場面が整理できたら、まず文字起こしの精度を比較します。

日本語や専門用語の認識精度を確認する

日本語の認識精度や、自社で使う専門用語をどの程度正確に認識できるかを確認します。誤変換が多いと、後の修正作業に時間がかかってしまいます。

複数話者を識別できるか確認する

複数の参加者の発言を、話者ごとに区別して記録できるかを確認します。誰の発言かが分かる記録は、後から内容を振り返る際の分かりやすさに直結します。

録音環境が変わったときの精度も確認する

会議室やオンライン環境など、録音環境が変わった場合でも精度が保たれるかを確認します。環境によって認識精度が大きく変わるツールもあるため、複数の状況で試すことが望ましいといえます。

精度を数値で公開しているかどうかは、ツールによって異なります。Nottaは公式サイトで音声認識の精度を98.86%と明記していますが、PlaudとWITH TEAM AI文字起こしは数値を公開していません。公開値がない場合は、実際に自社の会議音声で試して確かめる以外に判断する方法がありません。無料枠や試用のある範囲で、いつも使う会議室の環境で試しておくと確実です。

要約・議事録作成機能を比較するポイント

文字起こし精度が確認できたら、要約や議事録作成の機能を比較します。

会議全体を適切な長さで要約できるか確認する

会議全体の内容を、読みやすい長さで要約できるかを確認します。要約が長すぎても短すぎても、後から内容を把握する負担が増えてしまいます。

論点ごとに内容を整理できるか確認する

議論された論点ごとに、内容を整理して表示できるかを確認します。時系列だけの記録よりも、論点別に整理された記録の方が振り返りやすくなります。

要約内容を原文へ戻って確認できるか見る

要約された内容について、元の発言箇所へ戻って確認できるかを見ます。要約だけを鵜呑みにせず、必要に応じて原文を確認できる仕組みがあると安心です。

要約機能の有無も横並びではありません。Notta、Plaud、Notta Memoはいずれも要約や議事録生成の機能を公表していますが、WITH TEAM AI文字起こしは文字起こしに特化しており、要約機能は公表されていません。文字起こしだけを安く済ませてChatGPTで要約する、という組み合わせも選択肢になります。

決定事項やタスクの抽出機能を比較するポイント

要約機能が確認できたら、決定事項やタスクの抽出機能を比較します。

決定事項を自動で抽出できるか確認する

会議で決まった事項を、自動で抽出できるかを確認します。決定事項が埋もれずに一覧化されると、会議後の認識合わせがしやすくなります。

担当者と期限を紐付けられるか確認する

抽出されたタスクに、担当者と期限を紐付けられるかを確認します。誰がいつまでに対応するのかが明確になることで、会議後の行動につなげやすくなります。

誤ったタスク抽出を修正しやすいか見る

自動抽出された内容に誤りがあった場合、修正しやすいかを見ます。抽出精度が完璧とは限らないため、人が確認・修正できる操作性も比較材料になります。

議事録の共有・検索機能を比較するポイント

タスク抽出機能が確認できたら、共有や検索のしやすさを比較します。

社内メンバーへ共有しやすいか確認する

作成した議事録を、関係者へ簡単に共有できるかを確認します。共有までの手順が多いと、せっかく作成した議事録が活用されにくくなってしまいます。

過去の議事録を検索できるか確認する

過去に作成した議事録を、キーワードなどで検索できるかを確認します。蓄積された記録を後から探し出せる仕組みがあると、資産として活用しやすくなります。

外部ツールとの連携が必要か整理する

チャットツールやタスク管理ツールなど、外部ツールとの連携が必要かを整理します。普段使っているツールと連携できると、議事録を業務フローへ組み込みやすくなります。

セキュリティとデータ管理を比較するポイント

共有・検索機能が確認できたら、セキュリティとデータ管理を比較します。

音声・文字データの保存場所を確認する

録音した音声データや文字データが、どこに保存されるのかを確認します。保存場所によって、社内のセキュリティ基準に適合するかどうかが変わってきます。

アクセス権限と共有範囲を設定できるか確認する

議事録を閲覧・編集できる範囲を、権限として細かく設定できるかを確認します。会議によっては、参加者以外に見せたくない内容も含まれるため重要な観点です。

データの削除や学習利用に関する条件を確認する

保存されたデータを削除できるか、AIの学習に利用されるかといった条件を確認します。機密性の高い会議を扱う場合は、この点を事前に確認しておくことが欠かせません。

料金と利用人数を比較するポイント

セキュリティが確認できたら、料金と利用人数の関係を比較します。

無料枠と有料プランの制限を確認する

無料で使える範囲と、有料プランで解放される機能や制限を確認します。試験的に使う場合と本格導入する場合とで、必要なプランは異なります。

利用人数と会議時間から必要プランを見積もる

想定する利用人数と会議時間をもとに、必要なプランを見積もります。利用実態に対してそれが小さすぎても大きすぎても、コストや使い勝手の面で無駄が生じます。

導入後に増える費用も含めて比較する

利用人数の増加やオプション機能の追加など、導入後に発生しうる費用も含めて比較します。初期費用だけでなく、運用を続けた場合の総コストを見ておくことが大切です。

この記事の前半で示した料金の一覧も、あわせて確認してください。月額制・年額制・買い切り・従量課金のどれが自社の会議頻度に合うかで、同じ利用量でも総額は変わります。

自社に合うAI議事録ツールを選ぶ手順

各観点を比較できたら、最後に自社に合うツールを選ぶ手順を確認します。

必須条件とあると便利な条件を分ける

譲れない必須条件と、あれば望ましい条件を分けて整理します。すべての条件を満たすツールを探すよりも、優先順位をつけた方が候補を絞りやすくなります。

候補を実際の会議で試す

絞り込んだ候補を、実際の会議で試してみます。資料上の機能だけでなく、実際の使用感を確認することで、運用に合うかどうかを判断しやすくなります。

精度・使いやすさ・安全性・費用で最終判断する

文字起こしの精度、操作の使いやすさ、安全性、費用のバランスを踏まえて最終的に判断します。一つの観点だけで決めず、総合的に比較することが自社に合うツール選びにつながります。

まとめ

AI議事録ツールを選ぶ際は、自社の会議の利用場面を整理したうえで、文字起こし精度や要約機能を比較することが大切です。決定事項の抽出や共有・検索のしやすさ、セキュリティ、料金も含めて総合的に比較し、実際に試したうえで判断することで、自社の運用に合ったツールを選べます。

まずは対面・オンラインなど、自社で利用する会議形式を確認するところから始めてみてください。 AIによる業務改善の全体像は、AIで業務改善する方法で解説しています。

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