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ChatGPTでExcelグラフを作る方法|データに合う見せ方を選ぶ

集計したデータをグラフにしようとしたとき、どの種類のグラフを選べば伝わりやすいのか迷ってしまうことがあります。この記事では、ChatGPTを使ってExcelグラフを作る方法を解説します。グラフを作る前に決めておくべきことから、比較・時系列の推移・構成比それぞれに合うグラフの選び方、作成手順の聞き方、見せ方の調整、そして作成したグラフがデータを正しく表しているかの確認方法まで、そのまま使える指示文とあわせて順を追って紹介します。

グラフはデータの内容を正しく、分かりやすく伝えるための手段です。目的に合わない形式を選んでしまうと、かえって誤解を招くこともあるため、種類選びの考え方を押さえておくことが大切です。

目次

ChatGPTでExcelグラフを作る前に決めること

グラフの作成を依頼する前に、いくつかの前提を整理しておく必要があります。

グラフで伝えたい結論を決める

まず、そのグラフを通じて何を伝えたいのか、結論を先に決めます。「とりあえずグラフにする」のではなく、「この商品の売上が他より高いことを伝えたい」のように、伝えたい内容を明確にしておくことで、適したグラフの種類を選びやすくなります。

結論を一文で書けない場合は、まだグラフにする段階ではありません。「A商品の売上が全体の4割を占めている」のように、主語と数値が入った一文にしてから種類を選びます。

比較・推移・構成比のどれを見せるか整理する

伝えたい結論が、項目同士の比較なのか、時間による推移なのか、全体に対する構成比なのかを整理します。この整理が、後述するグラフの種類選びの基準になります。

目的と、それに対応するグラフの種類は次のとおりです。

伝えたいこと選ぶグラフ注意する点
項目同士の大小を比べる棒グラフ(縦・横)縦軸は必ず0から始める
時間による増減折れ線グラフ横軸の間隔を等間隔にする
全体に占める割合円グラフ項目は5つ程度まで
複数の内訳を期間で比べる100%積み上げ棒グラフ系列の並び順を固定する
単位の異なる2指標の関係組み合わせグラフ(第2軸)どちらの軸の系列か凡例で示す

自分の結論がどの型に当たるか迷うときは、結論の文だけを渡して判定させられます。以下はAIに送るプロンプトです。コピペして使ってください。

Excelでグラフを作ります。伝えたい結論の文と、手元のデータの列構成を渡します。この結論を示すのに適したグラフの種類を選んでください。条件は3点です。(1)「比較」「推移」「構成比」「2指標の関係」のどれに当たるかを先に示す、(2)候補を2つまでに絞り、それぞれの向き不向きを1行で書く、(3)結論の文がデータで裏付けられない場合は「このデータでは示せない」と書く。

【伝えたい結論】ここに1文で記載してください
【列構成】ここに列の見出しを記載してください

※【 】の行は削除し、自分の情報に置き換えてから送信してください。

使用するデータ範囲を確認する

グラフに使用するデータが、シート上のどの範囲にあるのかを確認します。使用する範囲を事前に把握しておくことで、ChatGPTに作成手順を聞く際に、具体的な指示を伝えやすくなります。

確認しておくのは、見出し行の位置、項目名が入っている列、数値が入っている列、そして空白行が途中に挟まっていないかの4点です。範囲の途中に空白行があると、グラフの系列が意図せず分断されます。

比較を見せるグラフの選び方

項目同士の違いを伝えたい場合のグラフの選び方を確認します。

項目ごとの大きさは棒グラフで比較する

複数の項目の大きさを比較したい場合は、棒グラフを選びます。棒の長さで大小関係が視覚的に分かりやすくなるため、商品別の売上や部署別の件数といった比較に適しています。

比較を目的とする場合は、元の表を降順に並べ替えてからグラフにします。五十音順や商品コード順のままだと、棒の高さがばらばらになり、どれが大きいのかを目で追う手間が残ります。

項目数やラベルの長さに合わせて縦横を選ぶ

棒グラフを縦向きにするか横向きにするかは、項目数やラベルの長さに合わせて選びます。項目数が多い場合や、ラベルの文字数が長い場合は、横向きの棒グラフにすることで、ラベルが読みやすくなります。

目安としては、項目名が8文字を超えるか、項目数が8件以上になったら横向きを選びます。縦向きのままだとラベルが斜めに回転して表示されます。

時系列の推移を見せるグラフの選び方

時間の経過による変化を伝えたい場合のグラフの選び方を確認します。

時間による変化は折れ線グラフで表す

月別や年別など、時間の経過に伴う数値の変化を伝えたい場合は、折れ線グラフを選びます。線の傾きによって増減の傾向が視覚的に伝わりやすくなります。

このとき、横軸の間隔が等間隔になっているかを確認します。1月・2月・4月のようにデータのない月を飛ばしてグラフにすると、間隔が詰まって実際より急な変化に見えます。欠けている月は空欄の行として残し、間隔を保ったまま表示します。

複数系列を載せる必要性を判断する

複数の項目の推移を一つのグラフにまとめて載せたい場合、本当にそれが必要かを判断します。系列を詰め込みすぎると、線が重なり合って読み取りにくくなることがあるため、比較したい項目を絞ることも検討します。

系列を絞る判断は、結論に必要かどうかで決められます。

絞り込みの判断材料は次の依頼文で出せます。以下はAIに送るプロンプトです。コピペして使ってください。

折れ線グラフに載せる系列を絞りたいです。伝えたい結論と、現在載せている系列の一覧を渡します。条件は3点です。(1)結論を示すために必要な系列と、なくても結論が成り立つ系列に分ける、(2)外す系列それぞれについて「外すと失われる情報」を1行で書く、(3)残す系列が5つ以上になる場合は、グラフを分ける案を示す。色や書式の指定は不要です。

【伝えたい結論】ここに1文で記載してください
【現在の系列】ここに一覧を記載してください

※【 】の行は削除し、自分の情報に置き換えてから送信してください。

目安は4系列までです。それ以上を比べたい場合は、グラフを分けるか、注目させたい1系列だけを濃い色にして残りを灰色にします。売上と達成率のように単位が違う2指標を並べるなら、[グラフのデザイン]タブの[グラフの種類の変更]から[組み合わせ]を選び、片方を第2軸に割り当てます。

構成比を見せるグラフの選び方

全体に対する内訳を伝えたい場合のグラフの選び方を確認します。

全体に占める割合を示す目的を確認する

構成比を示すグラフを使う目的が、全体の中でどの項目が大きな割合を占めているかを伝えることにあるかを確認します。目的が割合の把握でない場合は、円グラフなどの構成比を示す形式ではなく、棒グラフなど他の形式の方が適していることもあります。

割合そのものではなく「どの項目が一番多いか」を伝えたいのであれば、棒グラフの方が正確に伝わります。人は扇形の面積の差を読み取るのが苦手で、30%と35%の違いは円グラフではほぼ区別できません。

項目数が多い場合は別の見せ方を検討する

構成比を示す項目数が多い場合、一つのグラフに詰め込むと見づらくなります。項目数が多い場合は、上位の項目だけを取り上げ、それ以外を「その他」としてまとめるなど、見せ方を工夫することを検討します。

まとめ方の目安は、上位で全体の8割から9割を占めるところまでを個別に表示し、残りを「その他」に集約する方法です。四半期ごとの内訳の変化も見せたい場合は、円グラフを複数並べるのではなく、100%積み上げ棒グラフを使うと1つのグラフで収まります。

ChatGPTにExcelグラフの作成手順を聞く方法

グラフの種類が決まったら、実際の作成手順をChatGPTに確認します。

データ配置と作りたいグラフを具体的に伝える

データがシート上のどこに配置されているか、そしてどの種類のグラフを作りたいかを、具体的にChatGPTへ伝えます。データの配置を正確に伝えることで、適した操作手順を案内してもらいやすくなります。

以下はAIに送るプロンプトです。コピペして使ってください。

Excelでグラフを作る手順を教えてください。
・使用環境:Microsoft 365版のExcel(Windows)
・データ範囲:A1からD25(1行目が見出し、A列が月、B〜D列が3商品の売上)
・伝えたい結論:B商品の売上が4月以降だけ伸びている
・作りたいグラフ:3商品の月別推移を1つの折れ線グラフにする
・条件:クリックするタブとボタンの名前を、画面に出てくる表記のまま番号付きで書いてください。

Excel上の操作手順を段階的に出させる

グラフの作成手順を、一度にすべて伝えてもらうのではなく、段階的に出させることで、実際の操作と照らし合わせながら進めやすくなります。使用しているExcelのバージョンによって画面の表示が異なることもあるため、操作に迷った際はその都度質問しながら進めます。

基本的な流れは共通しているため、次の手順を覚えておくと確認にも使えます。

  1. 見出しを含めてデータ範囲(例:A1からD25)を選択する
  2. [挿入]タブ→[おすすめグラフ]を開く
  3. [すべてのグラフ]タブで種類を選び[OK]
  4. グラフを選択して右上の[+](グラフ要素)からタイトルと軸ラベルを追加する
  5. 軸を右クリック→[軸の書式設定]で境界値と単位を調整する

うまく表示されない状態を伝えて修正する

案内された手順通りに操作しても、意図した通りにグラフが表示されない場合は、実際の画面の状態を具体的にChatGPTへ伝えて修正方法を確認します。どこがどのように違うのかを伝えることで、的確な対処法を案内してもらいやすくなります。

伝えるときの形は次のとおりです。以下はAIに送るプロンプトです。コピペして使ってください。

Excelのグラフが意図どおりになりません。原因と直し方を教えてください。
・作ったグラフ:折れ線グラフ
・データ範囲:A1からD25
・期待する表示:横軸に月、3本の線が商品ごとに引かれる
・実際の表示:横軸が1、2、3という連番になり、月の列も線として引かれている

伝わるグラフにするための見せ方の調整

グラフが作成できたら、より伝わりやすい見せ方に調整します。

複数の指標やグラフを一つの画面へ配置する場合は、ChatGPTでExcelダッシュボードを設計する方法|KPI・表・グラフを見やすく配置が参考になります。

タイトルで何を示すグラフか明確にする

グラフのタイトルを、何を示すグラフなのかが一目で分かる内容にします。「売上」のような漠然としたタイトルよりも、「商品別月間売上の推移」のように具体的にすることで、グラフを見る人がすぐに内容を把握できます。

さらに一歩進めるなら、タイトルに結論を書きます。「商品別月間売上の推移」を「B商品の売上は4月以降、前年同月比で2割増」と書き換えると、グラフを読み解く前に要点が伝わります。

数字を渡して、そこから言えるタイトルだけを作らせる形が安全です。以下はAIに送るプロンプトです。コピペして使ってください。

グラフのタイトル案を5つ作ってください。渡す数値から読み取れることだけをタイトルにします。条件は3点です。(1)1本25字以内、(2)渡した数値で裏付けられない表現(好調、大幅、順調など)は使わない、(3)案ごとに「どの数字を根拠にしたか」を括弧で添える。原因や見通しには触れないでください。

【以下、追加したい内容を記載してください】

※【 】の行は削除し、自分の情報に置き換えてから送信してください。

軸・単位・凡例を必要な範囲で整える

軸のラベル、数値の単位、複数系列を示す凡例を、必要な範囲で整えます。単位が抜けていると数値の意味が伝わりにくくなるため、グラフを見る人が誤解しないよう、必要な情報は明記しておきます。

単位は軸ラベルに「売上(千円)」の形で入れ、桁の大きい数値は[軸の書式設定]の[表示単位]で千や百万に丸めます。系列が1つだけの場合、凡例は同じ情報の繰り返しになるため、[+]ボタンのチェックを外して消します。

強調したい情報以外の装飾を減らす

グラフの中で本当に伝えたい情報以外の装飾は、できるだけ減らします。色や効果を使いすぎると、かえって伝えたい情報が埋もれてしまうため、シンプルな見せ方を意識します。

具体的には、影や3-D効果は使わず、目盛線は薄い灰色にし、色は基本を1色に統一して強調したい系列だけ別の色にします。

作成したグラフがデータを正しく表しているか確認する方法

グラフが完成したら、そのグラフがデータを正確に表しているかを確認します。

元データとグラフの参照範囲を照合する

グラフが参照しているデータ範囲を、元のデータと照合します。参照範囲がずれていると、見た目は正しく見えても、実際には誤ったデータをもとにしたグラフになってしまいます。

確認は、グラフを右クリックして[データの選択]を開き、[グラフデータの範囲]と[横(項目)軸ラベル]を見ます。データを追加した後は、ここが古い範囲のまま残っていることがあります。

軸の開始値や目盛りで誤解を招かないか確認する

グラフの軸の開始値や目盛りの間隔が、実際の数値の違いを誇張したり、小さく見せたりしていないかを確認します。軸の設定次第では、同じデータでも印象が大きく変わってしまうため、正確に伝わる設定になっているかを見直します。

棒グラフの縦軸は必ず0から始めます。98と102という4%の差を、軸を90から始めて描くと、棒の長さの差は約6倍に見えます。[軸の書式設定]の[境界値]の[最小値]が0以外になっていないかを確認します。折れ線グラフで変化の幅を見せる目的であれば0以外でも構いません。

ChatGPTの提案が目的に合っているか人が最終判断する

ChatGPTが提案したグラフの種類や見せ方が、最初に決めた「伝えたい結論」に本当に合っているかを、最終的に人が判断します。提案をそのまま採用するのではなく、目的に照らして適切かどうかを自分で確認する姿勢が重要です。

完成したグラフのタイトルだけを読み、そこから想像する形と実際のグラフが一致するかを見ると判断しやすくなります。一致しない場合は、どちらかが目的からずれています。

出来上がったグラフの設定を言葉で渡して、誤解を招く箇所を指摘させることもできます。以下はAIに送るプロンプトです。コピペして使ってください。

グラフの設定を渡します。このグラフが数値の違いを誇張している箇所、または小さく見せている箇所を指摘してください。条件は3点です。(1)指摘ごとに「見る人がどう誤解するか」を1行で書く、(2)直し方を具体的な設定名で示す、(3)問題がない項目は挙げない。グラフの作り直しは不要です。

グラフの種類:棒グラフ
【縦軸の最小値と最大値】ここに記載してください
【載せている数値の範囲】ここに記載してください

※【 】の行は削除し、自分の情報に置き換えてから送信してください。

まとめ

ChatGPTでExcelグラフを作るには、伝えたい結論を先に決め、比較・推移・構成比のどれを見せたいのかを整理することが出発点になります。比較には棒グラフ、推移には折れ線グラフ、構成比には全体に占める割合を示す形式というように、目的に合った種類を選び、作成手順は段階的に確認しながら進めます。

数の目安も押さえておくと迷いません。円グラフの項目は5つ程度まで、折れ線の系列は4本まで、項目名が8文字を超えるか8件以上なら横向きの棒グラフを選びます。完成したグラフは、タイトルや軸・単位を整えて見せ方を調整し、[データの選択]での参照範囲の照合と、縦軸の最小値が0になっているかの確認を行ったうえで、目的に合っているかを最終的に自分で判断してから使用してください。Excel業務全体の効率化は、AIでExcel業務を効率化する方法で解説しています。

よくある質問

Q. どのグラフを選べばよいか迷ったときはどうすればよいですか。

伝えたい結論を「比較したい」「推移を見せたい」「割合を見せたい」のいずれかに整理し、その内容をChatGPTに伝えることで、適したグラフの候補を提案してもらえます。この記事の表を上から順に照らし合わせる方法でも判断できます。

Q. グラフが複雑になりすぎてしまいます。改善する方法はありますか。

一つのグラフに詰め込む情報を絞り、本当に伝えたい内容だけに焦点を当てることで、シンプルで伝わりやすいグラフに近づけられます。系列が5本以上あるなら、まずグラフを2つに分けるか、注目させたい1本以外を灰色にしてみてください。

Q. 元データを更新したら、グラフも自動で更新されますか。

範囲内の数値を書き換えた場合は自動で反映されます。範囲の外に行を追加した場合は反映されないため、元の表をテーブル([挿入]タブ→[テーブル])にしておくと、追加分が自動で範囲に含まれます。

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