アンケートを作成しようとしたものの、どのような質問を、どの順番で並べればよいのか整理しきれず、設問作成に時間がかかってしまう、という経験はないでしょうか。目的があいまいなまま質問を作ると、集めたい情報が回答に反映されない結果になってしまいます。
この記事では、アンケート設問を作る前に決めておきたい調査目的から、調査目的を質問へ分解する方法、ChatGPTでの質問文の作成、回答しやすい選択肢の作り方、質問に合う回答形式の選び方、誘導や重複を避けた質問順の整え方、そして作成したアンケート設問を確認する方法までを順番に解説します。読み終える頃には、ChatGPTを使って回答しやすく分析しやすいアンケート設問を作れる状態になります。
目次
アンケート設問を作る前に調査目的を決める
ChatGPTに依頼する前に、この調査で何を明らかにしたいのかを決めておきます。
アンケート結果で何を判断するか決める
まず、このアンケートの結果を使って、何を判断したいのかを決めます。これが定まっていないと、集めるべき情報の範囲も曖昧になってしまいます。
対象者と回答場面を明確にする
アンケートに回答してもらう対象者と、回答してもらう場面を明確にします。対象者の属性や回答時の状況によって、適した質問の粒度は変わってきます。
必要な情報だけに調査範囲を絞る
判断に必要な情報だけに、調査する範囲を絞ります。関心のあることをすべて聞こうとすると、回答者の負担が増え、回答の質が下がる原因になります。
調査目的から知りたい情報を質問へ分解する方法
調査目的が決まったら、知りたい情報を具体的な質問へ分解します。
判断に必要な情報を項目ごとに分ける
判断に必要な情報を、項目ごとに分けて整理します。項目を分けておくことで、後で質問文を作成する際の抜け漏れを防ぎやすくなります。
一つの設問で一つの内容だけを聞く
一つの設問では、一つの内容だけを尋ねるようにします。複数の内容を一つの質問に詰め込むと、回答者がどちらについて答えればよいか迷ってしまいます。
必須の質問と補足質問を分ける
判断に欠かせない必須の質問と、参考程度の補足質問を分けます。両者を区別しておくことで、回答者の負担を抑えながら必要な情報を確保できます。
ChatGPTで質問文を作る方法
知りたい情報が整理できたら、ChatGPTを使って質問文を作ります。
知りたい情報を先に決めて渡すと、答えが分析に使える設問になります。
あなたはアンケート設計の経験がある担当者です。次の条件で質問文を作成してください。・調査の目的:〇〇 ・知りたい情報:〇〇 ・回答者:〇〇 ・設問数の上限:〇〇出力は質問ごとに「質問文/この質問で分かること」を書いてください。目的に対して分析に使えない質問は含めないでください。
回答者が理解できる言葉を使う
回答者が無理なく理解できる言葉を使って質問文を作ります。専門用語や社内でしか通じない言い回しは、誤解を招く原因になります。
特定の回答へ誘導する表現を避ける
特定の回答へ誘導するような表現を避けます。質問文に評価的な言葉が含まれていると、回答者の本音とは異なる回答を引き出してしまう可能性があります。
曖昧な期間や程度を具体化する
「最近」や「よく」といった曖昧な期間や程度の表現を具体化します。基準が明確でないと、回答者ごとに解釈が異なり、集計結果の信頼性が下がってしまいます。
回答しやすい選択肢を作る方法
質問文ができたら、回答しやすい選択肢を作ります。
選択肢は漏れと重なりを点検させると精度が上がります。
あなたはアンケート設計の経験がある担当者です。次の質問の選択肢を作成してください。・質問文:〇〇 ・想定される回答の幅:〇〇 ・複数回答を認めるか:〇〇出力は選択肢の一覧を示し、選択肢どうしが重なっていないか、当てはまらない回答者が出ないかを最後に確認して指摘してください。
選択肢が重ならないようにする
選択肢の内容が互いに重ならないようにします。選択肢が重複していると、回答者がどれを選べばよいか迷い、集計時の分類も難しくなってしまいます。
必要な回答範囲を漏れなく用意する
回答として想定される範囲を、漏れなく選択肢に用意します。当てはまる選択肢がないと、回答者が実態と異なる選択を強いられてしまいます。
該当なしやその他が必要か判断する
「該当なし」や「その他」の選択肢が必要かどうかを判断します。想定外の回答を受け止める余地がないと、回答者が無理に近い選択肢を選ぶことになりかねません。
質問に合う回答形式を選ぶ方法
選択肢が整ったら、質問の内容に合う回答形式を選びます。
自由記述欄を設ける場合は、回答後の整理方法としてChatGPTでExcelの自由記述を分類する方法|アンケート回答・問い合わせをカテゴリ整理も確認しておくと安心です。
単一選択と複数選択を使い分ける
回答として一つだけ選んでもらうのか、複数選んでもらってよいのかを使い分けます。形式が質問の意図と合っていないと、意図しない集計結果になってしまいます。
段階評価が適する質問を見極める
満足度や重要度など、程度を尋ねる質問には段階評価が適しているかを見極めます。程度を問う質問を単純な二択にすると、回答の解像度が失われてしまいます。
自由記述が必要な質問を絞る
自由記述が必要な質問を絞り込みます。すべてを自由記述にすると、回答者の負担が増えるだけでなく、集計や分析にも手間がかかってしまいます。
誘導や重複を避けて質問順を整える方法
回答形式が決まったら、質問の並び順を整えます。
作った設問全体を渡して、誘導になっている箇所を指摘させます。
あなたはアンケート設計の経験がある担当者です。次の設問全体を確認してください。・設問の一覧と順序:〇〇 ・調査の目的:〇〇出力は「該当する設問/誘導・重複・順序のどの問題か/どう直すか」を1行ずつ書いてください。前の設問が後の回答に影響する並びがあれば指摘してください。
回答しやすい質問から配置する
回答者が答えやすい質問から先に配置します。冒頭にいきなり答えにくい質問があると、回答者が途中で回答をやめてしまう原因になります。
同じテーマの質問をまとめる
同じテーマに関する質問はまとめて配置します。テーマがバラバラに並んでいると、回答者が話の流れを見失いやすくなってしまいます。
前の質問が後の回答を誘導しないか確認する
前の質問の内容が、後に続く質問の回答を誘導していないかを確認します。質問の並び方によっては、意図せず回答者の判断に影響を与えてしまうことがあります。
作成したアンケート設問を確認する方法
質問順まで整ったら、最後に設問全体を確認します。
調査目的に不要な設問を削る
最初に決めた調査目的に照らして、不要な設問を削ります。目的と関係のない質問が残っていると、回答者の負担が増えるだけでなく、分析の焦点もぼやけてしまいます。
質問と選択肢の対応を確認する
質問文の内容と、用意した選択肢が正しく対応しているかを確認します。質問と選択肢がかみ合っていないと、回答者が正確に回答できなくなってしまいます。
対象者の立場で試しに回答して確認する
対象者の立場に立って、実際に試しに回答してみます。作成者の視点だけでは気づきにくい分かりにくさや誘導表現に、回答者目線で気づけることがあります。
まとめ
ChatGPTでアンケート設問を作る際は、調査目的を決めたうえで知りたい情報を質問へ分解し、回答者にとって理解しやすい質問文を作ることが大切です。回答しやすい選択肢と適切な回答形式を選び、誘導や重複を避けて質問順を整えることで、実務で使えるアンケート設問に仕上げられます。
まずはこのアンケートの結果を使って何を判断したいのかを決めるところから始めてみてください。 業務文書づくり全体の流れは、AIで業務文書・社内資料を作る方法で解説しています。