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デジタルドリル比較|学校向け3教材の機能・参考価格

学校向けのデジタルドリルを比較しようとしても、製品サイトに並ぶ機能は似て見えます。対応教科が多い教材、AIが苦手を分析する教材、授業支援までまとめて使える教材があり、何を基準に候補を残せばよいか迷う担当者も多いでしょう。料金表が一般公開されていない製品もあり、単純な月額比較だけでは決められません。

この記事では、デジタルドリル比較の対象を学校向けのQubena(キュビナ)、すららドリルの後継として案内されているSurala-i(すららアイ)、ミライシードのドリルパークの3教材に絞ります。学年別の教科、端末、認証・管理と、公開参考価格・料金の決まり方を比較します。Qubenaは公開参考価格を確認できましたが、Surala-iとドリルパークは今回確認した公式ページだけでは契約金額を確定できません。価格の最安順位ではなく、機能と利用条件から導入候補を示します。

機能は2026年9月15日に確認した各社の公式情報を基にし、料金・選定に関する情報は2026年9月17日に再確認しました。契約内容、提供機能、対応OS、価格は更新されるため、最終判断では必ず最新の仕様書と見積書を取得してください。紙教材との違いを先に整理したい場合は、AIドリルと従来型ドリルの違いも参考になります。

最初に3教材の位置づきを簡単に整理すると、次のようになります。

教材比較時に最初に見る特徴向いている検討
Qubena小中学校の主要教科とAIによる個別最適化、学習eポータル小中9学年で教科学習とデータ活用をまとめたい
Surala-i小1〜高3の学習内容、6教科、無学年式、つまずき分析学年をまたぐ学び直しを重視したい公立小中学校
ドリルパークミライシード内のAIドリルと授業支援製品との連携ドリルに加えて授業支援や学習データ管理も同じ基盤で使いたい

表だけで優劣は決まりません。学校向け教材は、児童生徒が解く画面だけでなく、教員の課題配信、アカウント管理、年度更新、既存端末での操作まで含めて評価する必要があります。以下では、候補から外してよい条件まで具体的に確認します。

目次

学校向けデジタルドリル比較|3教材の対応範囲

学校向けデジタルドリルの対応範囲は、「小中5教科対応」のような短い説明だけでは比較できません。同じ5教科でも、低学年から使える教科、AIが出題を調整する範囲、前学年へ戻れる範囲、教員が配信できる問題が異なるためです。

まずは導入対象の学年と必須教科を表にし、各教材の公式資料へ○・△・×を付けていきます。機能の多さを数える前に、必須条件を満たさない教材を外す方が、比較作業を短くできます。

Qubena・Surala-i・ドリルパークの学年別対応教科

Qubenaは、小学1年生から中学3年生までを対象とする学校向け教材です。公式ページでは、小1〜2は算数・国語、小3〜4は算数・国語・理科・社会、小5〜6は算数・国語・理科・社会・英語、中1〜3は数学・国語・理科・社会・英語に対応すると案内されています。学年が上がるにつれて対象教科が増える構成なので、たとえば「小学1年生から英語を必須にする」という条件では、公式の標準対応範囲だけで判断せず、別教材や追加コンテンツの確認が必要です。

Qubenaの特徴は、搭載問題から児童生徒の習熟度や誤答に合わせて問題を出題する点です。手書き文字の認識、正誤判定、メモ、作図やグラフ作成などにも対応し、解答時間や正答率を教員用の管理画面で確認できます。教員は演習・テスト・宿題を配信できるため、単に「子どもが自由に解くドリル」だけでなく、授業進度に合わせた課題運用も比較対象になります。詳しい教科範囲はQubena公式の対応教科で確認できます。

「すららドリル」を比較するときは、製品名の扱いに注意してください。公立小中学校向けの公式サイトでは、2nd GIGA向けの新しいAIドリルとしてSurala-iが案内されています。公式FAQでは、Surala-iは従来のすららドリルの強みを引き継ぎ、AIによる学習分析や個別最適化を高めた製品と説明されています。そのため、新規導入の見積もりでは「従来のすららドリルを想定しているのか、Surala-iを対象にするのか」を担当者へ明示して確認する必要があります。

Surala-iの公式仕様では、小学1年生から高校3年生までの12学年、国語、算数・数学、英語、理科、社会、情報の6教科、20万問以上が案内されています。AIによる難易度調整、つまずきの原因まで戻る出題、途中式判定、課題配信、自動採点、進捗管理が主な比較点です。この学年表記は搭載されている学習内容の範囲であり、高校での契約・利用可否を保証するものではありません。学年・教科ごとの搭載単元やリリース時期、契約対象は、必須条件を一覧にしてSurala-i公式の製品仕様と提案資料で照合しましょう。

ドリルパークは、小中学校向け学習プラットフォーム「ミライシード」に含まれる個別学習ドリルです。公式ページでは、国語、算数・数学、理科、社会を中心に、2025年度から小学校3〜6年生向け英語AIドリルや中学1〜3年生向け定期テスト対策などが追加されたと案内されています。2026年度は約10万問超の教科書対応問題を収録し、正誤に応じたAI出題、即時判定、解き直し、手書き・記述、学習履歴の確認に対応しています。

3教材の公開情報を学年・教科の観点で並べると、比較の出発点は次の通りです。

確認項目QubenaSurala-iドリルパーク
掲載されている学習範囲小1〜中3小1〜高3の学習内容(案内先は公立小中学校)小1〜中3
教科の考え方学年別に2〜5教科6教科を掲載小中の教科書対応問題を中心に構成
個別最適化習熟度・誤答に応じた出題難易度調整・つまずき分析理解度や正誤に応じた出題
学年をまたぐ利用過去単元のつまずきへ戻る無学年式を明示学び直しドリル・学習系統図を掲載
比較時の注意低学年は対応教科が限定従来製品名と現行製品名を確認機能ごとに対応学年・提供条件を確認

この表は、購入判断を代行するランキングではありません。必須教科が標準契約に含まれるか、追加契約が必要か、利用開始時点で提供済みかを見積依頼書に書き、同じ条件で回答をそろえるための土台です。

特に英語、情報、定期テスト対策、前学年への戻り学習を重視する場合は、製品名だけで○を付けないでください。「小学4年・英語・聞く/読む/書く」「中学2年・数学・一次関数・途中式入力」のように、学年、教科、単元、解答形式まで指定してデモで操作すると、導入後の行き違いを減らせます。

ミライシードの契約に含まれるドリルと授業支援の範囲

ドリルパークをQubenaやSurala-iと比較するときは、ドリル単体の機能とミライシード全体の機能を分けて見る必要があります。ミライシードは1つのドリル名ではなく、複数の学校向け製品をまとめたプラットフォームだからです。

公式の製品一覧には、AIドリルの「ドリルパーク」に加え、協働学習支援の「オクリンクプラス」、デジタルテストの「テストパーク」、学習データを一元管理する「カルテ」、読み書き学習の「まるぐランド」などが掲載されています。ドリルパークでできるのは、教科書単元に沿った問題への取り組み、個別最適化された出題、自動正誤判定、解き直し、課題配信、学習履歴の把握などです。意見共有や共同編集を中心とする授業支援は、オクリンクプラス側の役割です。

この違いを曖昧にすると、「ミライシードの紹介画面で見た機能が、ドリルパークの見積もりだけで全部使える」と誤解する可能性があります。提案書や見積書では、次の3段階に分けて確認してください。

範囲確認する内容契約・提供時期の確認
基盤ログイン、名簿、年度更新、管理者設定標準料金に含む範囲と初期設定の完了日
ドリル問題、AI出題、課題配信、学習履歴対象学年・人数と、利用開始時点の提供機能
周辺製品協働学習、デジタルテスト、カルテ、特別支援標準・追加契約・対象外の区分と、現在提供・次年度予定の区分

たとえば、教員が問題を配信し、児童生徒が解き、正答率やつまずきを確認するところまでが要件なら、ドリル機能を中心に検証できます。児童生徒がカードを共同編集し、互いの考えを共有する授業まで同じ環境で行いたいなら、オクリンクプラスを含む提案が必要です。単元テストの作成・実施や観点別の結果確認を重視するなら、テストパークの契約・提供範囲を別に確認します。

既に利用中の場合は、現在の契約書と次年度の提案書を使って表を埋めます。他社と比較する際も、製品群全体の機能を一括して「○」にせず、見積対象の契約で使える範囲を記入してください。

ミライシードの公式ページでは、ドリルパークの一部AI機能についてASP版が対象と明記されています。ASP版とは、ベネッセ側のサーバーへインターネット経由で接続して使う方式です。オフライン版やオンプレミス版では同じ機能が使えない場合があるため、現在利用している版と提案される版をそろえて比較してください。機能構成はミライシードのドリルパーク公式ページで確認できます。

3教材を学校端末で利用するための条件

教科と機能が合っていても、既存端末や校内ネットワークで安定して動かなければ、授業では使えません。端末条件の比較では「Chromebook対応」の一言だけで判断せず、児童生徒画面、教員画面、アカウント管理画面を分けて確認します。

さらに、40人が同時にログインして問題を開く場面、年度初めに名簿を更新する場面、転入生を追加する場面まで試すことが大切です。1台のデモ機が動くだけでは、学校運用への適合は判断できません。

Chromebook・iPad・Windowsの対応と入力機器の条件

QubenaはWebアプリケーションで、端末へのソフトウェア導入を必要とせず、ブラウザで利用できます。公式の推奨環境では、Windowsは最新および1世代前のOSと最新のEdgeまたはChrome、ChromeOSは最新および1世代前と最新Chrome、iPadOSは最新から2世代前と最新Safari・Chrome・Edgeが案内されています。1教室40台の同時接続では、端末1台当たり最大1.5Mbps程度が通信速度の目安です。

ただし、児童生徒が問題を解くQubenaと、教員が使うQubenaマネージャー、アカウント管理画面では条件が異なります。アカウント管理はExcelを扱えるWindowsまたはMacが推奨され、ChromebookではExcel操作を必要とする手順に制限があり、iPadでは正常に動かない可能性があると公式ヘルプに記載されています。児童生徒用iPadで問題が解けても、管理担当者の端末が別に必要になる場合があるということです。最新条件はQubenaの推奨環境で確認してください。

Surala-iの公式仕様では、Windows、Chromebook、Mac、iPadに対応し、ブラウザはEdge、Chrome、Safariが掲載されています。途中式の記録や英語のスピーキングAIを使う場合は、入力方法や録音機能も試用対象に含めます。

ドリルパークを含むミライシードの公式動作環境では、小1〜中3を対象とし、ASP版のネットワーク推奨値として40台同時アクセス時に1台当たり実測2Mbps以上が示されています。スマートフォンには対応せず、画面は横向きのみです。Windows、ChromeOS、iPadOSでは、OSやブラウザの版、利用アプリによって条件が分かれます。管理者画面はメモリ8GB以上の端末が推奨され、Chromebookでは表示・操作できるものの、導入時には管理作業まで含めた検証が必要です。詳細はミライシードの動作環境で更新日を確認してください。

3教材を試すときは、次の端末条件を同じチェックシートで記録すると比較しやすくなります。

場面試す内容合格条件の例
授業開始40台で同時ログインし指定問題を開く授業を止める待ち時間やエラーが出ない
手書き漢字、途中式、図形へ入力する誤認識が続かず、消去・修正がしやすい
英語音声再生・録音・判定を行う教室の雑音下でも運用できる
教員操作課題配信、進捗確認、コメントを行う担任が研修後に自力で操作できる
管理操作名簿取込、転入・転出、年度更新を試す管理端末と担当者で無理なく処理できる

入力機器は「対応しているか」だけでなく、学校に必要数があるかまで確認します。手書き前提の問題が多くても、ペンがない端末では操作性を十分に評価できません。音声問題も、教室内で全員が端末のスピーカーを使えば授業が成立しにくくなります。教材のデモは、実際に使う端末、校内Wi-Fi、フィルタリング、周辺機器で行うのが基本です。

端末更新を予定している学校は、現在の端末と次期端末の両方を試用条件に入れてください。教材の契約期間中にOSサポートが終わる可能性もあるため、契約書では推奨環境の更新通知、古いOSの猶予期間、障害時の問い合わせ先も確認します。

学校の認証方式と教員管理アカウントの対応状況

認証方式の比較では、児童生徒がログインできることに加え、教員・学校管理者・教育委員会管理者の権限を分けられるか、既存アカウントと連携できるかを確認します。SSO(シングルサインオン)とは、GoogleやMicrosoftなどの1つの認証情報で複数サービスへ入る仕組みです。パスワードを減らせる一方、名簿連携や年度更新まで自動になるとは限りません。

Qubenaは、児童生徒に加えて教員向け管理者ログインでもGoogleアカウントとMicrosoftアカウントのSSOに対応しています。既存のQubenaアカウントへGoogleまたはMicrosoftアカウントを追加する形が公式に案内されています。また、学習eポータルとしてMEXCBTと連携し、L-Gateとの名簿・SSO・学習データ連携も案内されています。ただし、学校の現在のID基盤や契約形態でどこまで利用できるかは、見積時に確認が必要です。

Surala-iは、まなびポケット、L-Gate、tomoLinksについて、LTIを用いたSSOとOneRosterを用いた名簿連携を公式仕様に掲載しています。LTIは学習システム同士をつなぐ標準規格、OneRosterは名簿やクラス情報を受け渡すための標準規格です。用語に対応しているだけで自校の設定が不要になるわけではありません。連携元の契約、児童生徒IDの一致、年度更新の手順、初期設定の担当範囲を確認してください。

ミライシードにはSSO設定機能があり、学校管理者向けの設定手順が公開されています。まなびポケットやC4thとの名簿連携、Google Classroomからドリルパークやオクリンクプラスへアクセスする連携も案内されています。Google Classroomのアドオン連携は、Google Workspace for Education PlusまたはTeaching and Learning Upgradeが必要とされているため、ミライシード側だけの契約で使えると考えない方が安全です。

認証・管理の比較表には、次の項目を入れます。

  • 児童生徒のログイン方法と低学年向けの操作
  • 教員、学校管理者、教育委員会管理者の権限差
  • Google・Microsoft・学習eポータルとのSSO
  • 名簿の初回登録、転入・転出、クラス替えの方法
  • 年度更新で引き継ぐ学習履歴と削除される情報
  • 教員異動時の権限回収とアカウント停止
  • CSVやExcelが必要な作業と、その作業に使える端末
  • 障害時の代替ログインと問い合わせ窓口

特に見落としやすいのは、SSOと名簿連携を同じものとして扱うことです。SSOに対応していても、児童生徒を毎年CSVで登録する運用が残る場合があります。逆に名簿連携ができても、教員の管理権限は個別設定が必要かもしれません。デモでは「ログイン画面を見せてもらう」だけで終えず、架空の検証用アカウントを使い、転入、クラス替え、教員異動、卒業までの操作を確認します。

児童生徒の個人情報や学習履歴を扱うため、認証の便利さだけでなく、データの保存場所、委託先、契約終了時の返却・削除、操作ログ、障害時の連絡方法も選定条件になります。これらは公開ページだけで確定できないため、各社のセキュリティ資料、利用規約、個人情報取扱資料を入手し、自治体や学校法人の基準で確認してください。

3教材の公開参考価格と条件別の導入候補

費用情報を調べた結果、Qubenaには金額を記載した事業者掲載資料があり、Surala-iには公式の見積方式の説明がありました。ドリルパークは、今回確認した公式製品ページと問い合わせ案内では、利用料・初期費の金額を確認できませんでした。3教材を一律に「価格不明」とするのも、Qubenaだけの価格で最安を決めるのも適切ではありません。 確認できた情報を次の表に整理します。

Qubenaの参考価格と他2教材の料金公開状況

教材確認できた利用料・初期費課金・適用条件価格から判断できること
Qubena月額600円〜、初期導入30万円。いずれも税別の参考価格児童生徒ID数によるユーザーライセンス。スターター版は別途問い合わせ掲載単価を使った条件付きの概算ができる。実際の契約額や最安順位は確定しない
Surala-i公式FAQに金額の記載なし。個別見積もり児童生徒1人当たりの年間利用料が基本。学校・自治体の規模と利用機能に応じて提案年額・対象人数・含まれる機能をそろえて見積もりを確認する必要がある
ドリルパーク確認した公式製品ページでは利用料・初期費の金額を確認できずミライシード内の製品。希望する製品構成と契約範囲を指定して問い合わせドリル単体の料金と、他製品を含む契約総額を区別する必要がある

Qubenaの出典は、デジタル庁の教育DXサービスマップにあるCOMPASS掲載情報です。同ページは価格を「参考」と位置付け、掲載内容の責任を各事業者が負うと明記しています。月額利用料と児童生徒ID単位のライセンス、初期導入費を確認できますが、初期費が学校ごとか自治体契約ごとか、機能ごとの加算、最低契約人数までは掲載情報から確定できません。学校数を掛けて初期費を計算することは避けてください。

Surala-iの根拠は公式FAQの「価格・導入について」です。人数に基づく年額が基本であり、規模と機能によって提案が変わると説明されています。従来の「すららドリル」の価格表を見つけても、新製品のSurala-iへそのまま当てはめることはできません。家庭向け「すらら」の月額も学校契約とは別です。本記事では、これらをSurala-iの価格として転記していません。

ドリルパークは公式製品ページで機能と提供形態を確認できますが、確認したページに金額はありません。これは「全ての公開資料に価格がない」という断定ではなく、今回確認した範囲の結果です。学校・教育委員会からの相談先はベネッセの問い合わせページです。ドリルパークのみを希望するのか、オクリンクプラスなども含むのかを示すと、機能範囲の異なる見積もりを取り違えずに済みます。

また、ドリルパークの製品ページにある「総合学力調査ふりかえり」の無償案内は、ベネッセの総合学力調査を利用する顧客向けの特定機能についての説明です。ドリルパーク全体が無料という意味ではありません。無料の対象が、体験・一部機能・本契約のどれかを切り分ける必要があります。

この調査結果から、金額の目安を立てやすいのはQubenaです。ただし「目安が分かる」ことと「他社より安い」ことは別であり、Surala-iとドリルパークの契約額がない状態では価格順位は決められません。

Qubenaを300人で使う場合の概算と比較の限界

Qubenaの公開参考価格を使うと、予算規模を考えるための計算ができます。以下は300人が12か月利用し、月額600円/IDが適用され、初期費30万円が契約全体で1回発生する場合の試算です。実際の見積額ではなく、掲載単価を当てはめた計算例です。端末購入や回線工事、追加オプションなどは含めていません。

項目計算試算額(税別)
1年分の利用料600円×300人×12か月216万円
初年度の掲載費目の合計216万円+初期費30万円246万円
3年間の掲載費目の合計216万円×3年+初期費30万円678万円
初期費を含めた1人当たり年額678万円÷300人÷3年約7,533円

単価、人数、利用期間が変わらず、初期費の追加発生がないという前提です。「600円〜」には上振れの可能性があり、この試算で678万円を上限予算に設定できるわけではありません。また、スターター版は機能を厳選した別の選択肢として案内されているため、この金額をスターター版の料金として使うこともできません。出典の金額は税別なので、支出予算を作る際には契約に適用される税額も加えます。

ここで比較の結論を分けます。Qubenaは、この前提なら初年度246万円という予算規模を確認できます。一方、Surala-iとドリルパークには同じ300人・12か月・同じ支援範囲の見積額がないため、両者の初年度額や3年間の額は算出できません。空欄を架空の相場で埋めず、Qubenaの概算を予算検討の一つの基準として扱う段階です。

実際の見積もりを受け取った後は、少なくとも次の費目をそろえます。これは上の公開価格調査とは別に、学校側が契約前に確認する作業です。

比較する費目契約前にそろえる条件
利用料対象学年・教科、契約ID数、月額か年額か、利用月数
初期費学校単位か自治体単位か、名簿登録・認証設定を含むか
研修・支援標準料金に含む回数、訪問費、年度更新の代行費
追加契約デジタルテスト、授業支援、外部連携などの範囲
学校側の追加支出ペン、ヘッドセット、端末や回線の整備

例えば、授業支援まで契約するミライシードとドリル中心の契約を比較する場合、総額だけを見れば、含まれる役割の多い方が不利になり得ます。逆に、使わない授業支援まで含めれば、その学校には過剰な契約になる可能性があります。必要な機能が同じになるよう契約範囲をそろえてから金額を比べることが重要です。

校内作業は、担当人数と作業時間を別欄で記録します。教員の作業時間を計測していない段階で「人件費を含めて何円お得」と計算することはできません。料金表の範囲を超える費用については、金額の根拠がそろった項目だけ加算してください。学校向けと家庭向けの料金の扱いは、AI教材の料金を比較する方法でも整理しています。

用途別の候補はQubena・Surala-i・ミライシード

公開仕様を基にすると、候補は次のように整理できます。以下は本記事の編集上の判断であり、3教材を学校で実機比較した結果や、学力向上効果の順位ではありません。いずれも、予算内に収まるかどうかは契約範囲の確定後に判断します。

学校が優先する条件先に検討する候補選ぶ理由と判断の境界
小中の教科学習と学習eポータルをまとめたいQubena教科学習・課題配信と学習eポータルの役割をまとめて検討できる。既存ポータルを残す学校は連携範囲も確認
学年を越えた学び直しを重視する公立小中学校Surala-i無学年式とつまずき分析を明示。高校範囲の搭載と、高校での契約可否は分ける
協働学習とドリルを同じ製品群で運用したいミライシードドリルパークに加えてオクリンクプラスを検討できる。必要な製品が見積範囲に含まれることが条件
小3〜4の英語をドリルで扱いたいドリルパークを優先確認小3〜6向け英語AIドリルを公式に明示。Qubenaは本文で確認した学年別標準範囲では英語が小5から
とにかく安い教材を選びたい現時点では1つに決定できない同条件の3社価格がそろっておらず、価格の非掲載を高い・安いの根拠にできない

既にミライシードを契約している学校は、まず現契約で使えるドリルパークの範囲を確認するのが合理的です。利用可能な機能が足りるなら、別教材を増やす前に既存環境で課題を解決できる可能性があります。ただし、追加費用がゼロかどうかは契約によるため、現在の利用状況だけから無料と決めつけることはできません。

一方、課題が「前学年の理解不足を把握できず、どこへ戻せばよいか分からない」であれば、Surala-iとQubenaを並べて試す候補にできます。Surala-iの無学年式とつまずき分析、Qubenaの習熟度に合わせた出題が、その課題にどう応えるかを同じ単元で確かめます。ドリルパークにも学び直し機能があるため、この用途に使えないという意味ではありません。既存契約の有無も加味して比較する2製品を決めてください。

最終候補は、点数の高い教材を機械的に選ぶのではなく、必須条件でふるいにかけた後、試用で確かめる順序で決めます。まず「満たさなければ導入できない条件」と「できれば欲しい条件」を分けてください。

必須条件の例は、対象学年・教科、既存端末、SSO、個人情報の基準、上限予算です。希望条件の例は、ゲーミフィケーション、コメント機能、特定のダッシュボード、追加のテスト機能などです。必須条件を1つでも満たさない教材は、合計点が高くても原則として候補から外します。

候補を絞る手順は次の通りです。

  1. 教科で除外する:必須の学年・教科・単元・解答形式が提供されない教材を外す。
  2. 端末で除外する:児童生徒画面または管理画面が既存環境で動かない教材を外す。
  3. 運用で除外する:名簿更新、権限管理、研修を校内体制で回せない教材を外す。
  4. 予算で除外する:3年間の総費用が上限を超え、範囲調整もできない教材を外す。
  5. 残った1〜2教材を試す:同じ学年・単元・期間・評価指標で試用する。

必須条件を満たした教材は、次の試用シートで評価します。配点は一例です。自校の授業と運用で重視する項目に合わせ、試用前に配点を決めてください。

評価項目配点例試用で見る事実
学習範囲25必須単元と解答形式を実際に開ける
児童生徒の操作20低学年を含め自力で開始・修正・提出できる
教員の操作20課題配信、進捗確認、再配信が短時間でできる
管理・連携15SSO、名簿、年度更新を担当者が実行できる
安定性1040台同時利用で授業を止める問題がない
総費用103年間の総費用が予算内で、範囲が明確

点数には、担当者の印象ではなく確認した事実を書き添えます。「使いやすい」ではなく「担任が研修後10分以内に30人分の課題を配信できた」、「安定している」ではなく「40台で3回同時ログインしエラー0件」のように記録すると、選定会議で説明しやすくなります。

試用期間は、最低でもログイン、通常授業、宿題、学習履歴の確認まで一巡できる長さを確保します。対象クラス、単元、実施回数、担当教員をそろえ、児童生徒の正答率だけでなく、開始までの時間、教員の準備時間、問い合わせ件数、未実施者数も測定してください。教材によって問題の難易度が異なるため、短期間の点数上昇だけで優劣を決めないことも大切です。

学校全体の選定基準や試行導入の進め方は、学校のAIツール導入を比較する方法で詳しく整理しています。本記事で教材を1〜2候補へ絞った後、校内合意、セキュリティ確認、試行評価へ進む際に利用してください。

まとめ

学校向けのデジタルドリル比較では、小中の教科学習と学習eポータルをまとめるならQubena、無学年式の学び直しを重視するならSurala-i、協働学習も同じ製品群で扱うならミライシードが候補になります。Qubenaには月額600円〜/ID・初期30万円という税別の公開参考価格がありますが、他2教材と同条件の価格順位は確定できません。機能で候補を絞り、必要な契約範囲の見積額と実機試用の結果を合わせて最終判断しましょう。

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