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子どもが生成AIを使うときの個人情報対策|入力してはいけない情報

子どもが生成AIを使うときの個人情報対策|入力してはいけない情報

子どもが生成AIに宿題の相談をするとき、何気なく自分の名前や学校名を入力してしまうことがあります。便利に使えている分、どこまでの情報を書いてよいのか、保護者自身も判断に迷う場面は少なくありません。

この記事では、子どもが生成AIへ入力してはいけない個人情報の種類から、具体的な置き換え方、写真や位置情報を扱うときの注意点、家庭でのルール作り、そして誤って入力してしまったときの対応までを順番に整理します。読み終える頃には、家庭で共有できる具体的な入力ルールを決められる状態を目指します。

目次

子どもが生成AIへ入力してはいけない個人情報

生成AIに質問や相談をするとき、内容によっては本人や周囲の人を特定できる情報が含まれてしまうことがあります。まずは、どのような情報が「入力してはいけない情報」にあたるのかを整理します。

氏名・住所・電話番号など本人を特定できる情報

フルネームや住所、電話番号は、それだけで本人を特定できてしまう情報です。作文の相談や自己紹介文の作成を頼むときでも、実際の氏名や住所をそのまま書き込む必要はありません。仮の名前や一般的な地名に置き換えても、相談内容には支障がないことがほとんどです。

学校名・学年・クラスなど所属が分かる情報

学校名や学年、クラスの情報は、単独では大きな問題に見えなくても、他の情報と組み合わさることで個人を絞り込む手がかりになります。宿題の内容を相談する場合も、「〇〇小学校5年2組の〇〇です」といった書き出しは不要です。学年の情報が説明に必要な場合は、「小学校高学年」程度の表現で十分なことが多くあります。

顔写真・位置情報・家族に関する詳細情報

顔がはっきり写った写真や、現在地が分かる位置情報、家族構成や勤務先といった詳細な家庭情報も、慎重に扱うべき情報です。これらは本人だけでなく、家族全体の安全にも関わります。生成AIとのやり取りに含める前に、本当に必要な情報かどうかを保護者と一緒に確認する習慣をつけましょう。

氏名・学校名を入力しないための置き換え方

個人情報を入力しないようにと伝えるだけでは、子どもはどう書き換えればよいのか分からず戸惑ってしまいます。ここでは、実際の置き換え方を具体的に示します。

実名を仮名や一般的な表現へ変える

作文や日記の相談をするときは、自分の名前の代わりに「わたし」「主人公」といった表現を使うよう伝えます。登場人物として名前が必要な場合も、実在する友人の名前ではなく、仮の名前を使えば相談の内容は変わりません。

学校名を学校種や学年だけに置き換える

学校生活について相談したいときは、学校名そのものではなく「小学校」「中学校」といった学校種や、大まかな学年の情報だけを伝えれば十分です。行事や授業の相談であれば、学校名が分からなくても生成AIは適切な回答を返せます。

友人や先生の名前も入力しない

自分の名前だけでなく、友人や先生の実名を入力することも避けます。友人関係の相談をする場合は「クラスメイト」「担任の先生」のように役割で表現すれば、相手を特定できる情報を含めずに相談できます。

写真や画像を生成AIへ送るときの注意点

近年は画像を読み込んで説明させたり、感想を求めたりする使い方も増えています。写真を送る前に確認しておきたいポイントを整理します。

顔や名札が写っていないか確認する

写真を送る前に、本人や友人の顔がはっきり写っていないか、名札や持ち物に名前が書かれていないかを確認します。宿題のノートを撮影して質問する場合も、ページの端に書かれた氏名やクラスの情報が写り込んでいないかをチェックしておくと安心です。

背景から学校や自宅が分からないか確認する

写真の背景に学校の看板や自宅の外観、表札などが写っていると、場所を特定される手がかりになります。撮影する範囲を必要な部分だけに絞ることで、意図しない情報の流出を防ぎやすくなります。

必要部分だけを切り出して利用する

相談したい問題や資料だけをトリミングして送る方法も有効です。ノート全体ではなく設問部分だけを撮影する、資料の該当ページだけを切り出すといった工夫で、余計な個人情報を含めずに済みます。

位置情報や生活情報から個人を特定されないための対策

会話の内容によっては、位置情報や生活パターンが間接的に伝わってしまうことがあります。直接の住所を書かなくても注意すべき点を確認します。

現在地や通学経路を入力しない

「今〇〇駅にいます」「毎日〇〇を通って学校に行きます」といった具体的な現在地や通学経路の情報は入力しないようにします。道順の相談をしたい場合でも、実際の駅名や通り名を出さずに一般的な聞き方に変えられないか、子どもと一緒に考えてみましょう。

予定や行動パターンを細かく書かない

「毎週水曜日は〇〇教室に通っています」のように、決まった曜日や時間帯の行動パターンを詳しく書くことも避けます。生活リズムが特定されると、悪意のある第三者に行動を予測される材料になりかねません。

地域情報は必要以上に具体化しない

地域の話題を相談する場合も、市区町村名までにとどめ、番地や近隣の建物名までは書き込まないようにします。地域の行事や施設について調べたいときは、地域名だけで十分な回答を得られることがほとんどです。

学習相談で必要な情報だけを入力する方法

学習の相談では、つい状況を細かく説明したくなりますが、必要な情報だけに絞ることで安全性と使いやすさを両立できます。

質問に必要な学習内容だけを書く

数学の問題を相談するなら問題文と自分の解答だけ、作文の相談なら書きたいテーマと下書きだけを伝えれば十分です。学校名や自分の名前を添える必要はなく、内容だけで的確な回答を得られます。

個人事情は抽象化して相談する

家庭の事情や友人関係の悩みを交えて相談したい場合は、具体的な人物名や状況を伏せ、「クラスでこういうことがあった」というように抽象化して伝えます。抽象化しても、生成AIからのアドバイスの質が大きく落ちることはありません。

入力前に削除できる固有情報を確認する

質問文を送る前に、氏名や学校名、住所など削除できる固有情報が残っていないかを見直す習慣をつけます。特に画像やコピー&ペーストした文章には、本人が気づかないうちに個人情報が含まれていることがあるため、送信前の確認が重要です。

生成AIサービスの入力データ設定を確認するポイント

入力する内容だけでなく、サービス側がその情報をどう扱うかも確認しておく必要があります。

入力内容がどのように扱われるか確認する

利用する生成AIサービスによって、入力した内容がAIの学習に利用されるかどうかや、第三者への提供の有無は異なります。子ども向けに使わせる前に、利用規約やヘルプページでデータの取り扱い方針を確認します。

履歴やデータ保存に関する設定を確認する

多くのサービスには、会話履歴の保存期間やオフにできる設定が用意されています。学習履歴を残したくない場合は、履歴保存をオフにできるかどうか、保護者があらかじめ確認しておくと安心です。

保護者がアカウント設定を管理する

子どもが直接アカウントの設定を変更できない場合でも、保護者がログインしてプライバシー設定や利用制限を管理できるようにしておきます。年齢に応じた利用制限機能が用意されているサービスもあるため、あわせて確認するとよいでしょう。

家庭で作る個人情報の入力ルール

ここまでの注意点を踏まえて、家庭で共有できる具体的なルールに落とし込みます。

入力前に確認する項目を決める

「氏名・住所・学校名・写真・位置情報を入力しない」というように、チェックすべき項目をあらかじめリスト化しておきます。子どもが一人で使うときも、このリストを見返せば入力してよい内容かどうかを自分で判断しやすくなります。

迷った情報は保護者に確認してから入力する

入力してよいかどうか判断に迷う情報が出てきたときは、その場で入力せず、いったん保護者に確認する習慣をつけます。急いで答えを得ようとするあまり、確認を省略してしまわないよう、日頃から声をかけやすい関係を作っておくことも大切です。

使ってよい例と禁止例を家庭で共有する

「学年は書いてよいが学校名は書かない」のように、具体的な使ってよい例と禁止例を家庭内で共有しておくと、子どもも判断しやすくなります。実際の質問文を親子で一緒に見直しながら、どこを書き換えればよいかを確認する時間を作るのも効果的です。

個人情報対策だけでなく、宿題での使い方や年齢制限、依存を防ぐルールまで含めて家庭での使い方を整理したい場合は、家庭での生成AI活用ガイド|子どもの学習を支えるルールと安全対策も参考になります。

誤って個人情報を入力したときの対応

どれだけ注意していても、誤って個人情報を入力してしまうことはあります。そのときにどう対応すればよいかを、あらかじめ知っておくと落ち着いて行動できます。

入力内容を履歴から確認する

誤って個人情報を入力してしまった場合は、まず会話履歴を確認し、どの部分にどのような情報が含まれているかを把握します。落ち着いて内容を確認することが、その後の対応の第一歩になります。

削除できるデータや履歴を削除する

多くのサービスでは、個別の会話や履歴を削除する機能が用意されています。誤って入力した内容が見つかったら、可能な範囲で該当の履歴を削除しておきます。

必要に応じて保護者がサービス側の案内を確認する

履歴の削除だけでは不安が残る場合や、重大な個人情報を入力してしまった場合は、保護者がサービス提供元のヘルプページやサポート窓口の案内を確認し、必要な対応を取ります。子どもを責めるのではなく、次にどう気をつけるかを一緒に確認する機会として活用します。

まとめ

子どもが生成AIを使う際は、氏名や住所、学校名、顔写真、位置情報といった本人や周囲を特定できる情報を入力しないことが基本になります。学習相談では内容だけを伝えれば十分なことがほとんどで、必要な場合も学年や地域名など、大まかな表現に置き換えれば安全に利用できます。家庭で入力前に確認する項目を決めておき、迷ったときは保護者に相談する習慣をつけておけば、誤って個人情報を入力してしまうリスクを減らせます。万が一入力してしまった場合も、履歴の確認と削除、必要に応じたサポート窓口への相談という対応の流れを、あらかじめ親子で共有しておきましょう。

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