近年、「生成AI(Generative AI)」と呼ばれる技術が注目されています。その中でも画像生成AIの代表格が Stable Diffusion(ステーブル・ディフュージョン) です。オープンソースとして公開されているため、無料で利用でき、カスタマイズ性も高いことから世界中で人気を集めています。
この記事では、初心者向けに Stable Diffusionの始め方 をわかりやすく解説します。特に、インストール不要で手軽に試せる WebUI版 と、自分のPCに導入して自由に使える ローカル版 の両方を紹介します。ちょっと試す程度なら絶対にWeb版がいいです。
「難しそう…」と感じている方でも安心できるよう、ステップごとに丁寧に説明しますので、ぜひ最後までご覧ください。
Stable Diffusionとは?初心者にもわかる基礎解説
Stable Diffusionは、テキストを入力すると画像を生成してくれるAIツール です。
たとえば「青い空の下で走る猫のイラスト」と入力すれば、その指示に従った画像を自動で作成してくれます。
特徴
- 無料で利用可能(オープンソース)
- カスタマイズ性が高い(LoRAモデルや拡張プラグインが豊富)
- ローカル環境で動作可能(自分のPCで生成できるので安心)
- 商用利用OK(ライセンスに従えば自由に活用できる)
この自由度の高さから、イラスト制作、デザイン、広告、ブログ運営など、幅広い分野で使われています。
Stable Diffusionを使う方法は2つある
Stable Diffusionを使うには、大きく分けて以下の2つの方法があります。
方法 | 特徴 | 向いている人 |
---|---|---|
WebUI版(ブラウザ利用) | インストール不要。すぐに使える。無料枠あり。 | 初心者、手軽に試したい人 |
ローカル版(PCに導入) | 高画質・カスタマイズ自由。動作はPC性能に依存。 | 本格的に使いたい人、クリエイター |
次の章からは、それぞれの始め方を詳しく解説します。
WebUI版 Stable Diffusionの始め方
「とにかく簡単に試したい!」という方は、WebUI版がおすすめです。
【参考】代表的なWebUIサービス
- Stable Diffusion Online(無料で簡単に使えるサイト)
- Hugging Face Spaces(アカウント作成で利用可能)
- DreamStudio(公式Webサービス。無料クレジットあり)
手順
- Stable Diffusion Onlineサイトにアクセス
- プロンプト(生成したい内容)を入力
- 例:「sunset over a futuristic city, cyberpunk style」
- 「Generate」ボタンをクリック
- 数十秒~1分程度で画像が完成
- ダウンロードボタンをクリック




メリットとデメリット
- ✅ メリット:インストール不要、初心者向け、すぐに使える
- ❌ デメリット:無料枠に制限あり、生成スピードが遅いこともある
ローカル版 Stable Diffusionの導入手順
「本格的に使いたい!」という方は、ローカル導入がおすすめです。自分のPCに環境を構築するため、速度・自由度・セキュリティの面で有利です。
必要なもの
- Windows PC(推奨はGPU搭載)
- Python(プログラミング言語。AI実行に必要)
- Git(プログラムを取得するためのツール)
- Stable Diffusion WebUI(AUTOMATIC1111版)
手順
- Pythonをインストール
- Python公式サイトから最新版をダウンロード
- ※3.10系をダウンロードしてください。最終的に私は、3.10.11を追加ダウンロードしました。バージョンが対応していなくて、Stable Diffusionが動きません。




- Git for Windowsをインストール
- Git公式サイトからインストール (インストーラーをクリックして、ひたすらNextをクリック)



- Stable Diffusion WebUIを入手
- 任意のフォルダ(私はデスクトップに「Stable Diffusion WebUI」というフォルダを作成)
- 「Open Git Bash here」をクリック
- GitHubの
AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui
をクローンするために、以下を貼り付けてEntergit clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui.git



フォルダ内に「stable-diffusion-webui」が作成されます。

- 起動する
- 「stable-diffusion-webui」フォルダ内の
webui-user.bat
をダブルクリック ※しばらく待つ。 - ブラウザで
http://127.0.0.1:7860
を開くとUIが表示
- 「stable-diffusion-webui」フォルダ内の


- 画像を生成する
- テキストボックスにプロンプトを入力し「Generate」をクリック
- 例:「sunset over a futuristic city, cyberpunk style」
- テキストボックスにプロンプトを入力し「Generate」をクリック


WebUI版とローカル版の比較
項目 | WebUI版 | ローカル版 |
---|---|---|
導入の手軽さ | ◎(登録だけ) | △(環境構築が必要) |
動作速度 | △(サーバー依存) | ◎(PC性能次第で高速) |
画質 | ○ | ◎ |
拡張性 | △ | ◎(LoRAやプラグイン導入可能) |
費用 | 無料枠あり | 基本無料(PC性能が必要) |
Stable Diffusionを使う際の注意点
- 著作権に配慮する:既存キャラクターや商標を無断利用しない
- 高性能GPUが必要:ローカル版はスペック不足だと動作が重い
- 倫理的な利用:不適切な内容や悪用は避ける
- ストレージ容量:モデルファイルは数GB以上必要
- 学習コスト:プロンプト設計や設定調整に慣れが必要
まとめ:Stable Diffusionの始め方
この記事では、初心者向けに Stable Diffusionの始め方 を解説しました。
- WebUI版 → インストール不要で手軽に使える
- ローカル版 → 本格的に使えて自由度が高い
まずはWebUIで気軽に体験し、気に入ったらローカル版に挑戦するのがおすすめです。
Stable Diffusionは無料で始められる強力な生成AIツールです。正しく理解し、安全に活用して、自分だけのオリジナル画像を作ってみましょう。